カラーアナリスト武藤裕子先生

まずは率直に、カラーアナリストって何ですか?

カラーアナリストは人それぞれが生まれ持っている肌の色や髪の色を分析して、お客様に一番お似合いになる「色グループ」を診断する仕事です。パーソナルカラーはファッションだけに留まらず、ヘアカラーやネイルカラー、インテリアなどの分野でも活用でき、色であふれているすべてのものをトータルバランスでコーディネートすることができます。

先生の講座を受講すると、将来どのようなことに役立ちますか?

講座はすぐにでも役立つ内容がたくさんあります。将来的にカラーコーディネーターになりたい方はもちろんですが、普段の生活の中でも、色彩への関心が高まり、表現豊かになります。お部屋の内装を小物一つでアレンジできたり、似合う色を見分けられればお買い物をしたときの無駄使いがなくなります。アパレル関係や美容関係などでは色をお客様にお勧めしなければいけませんので、人を納得させられる幅広い色彩知識と経験が必要になります。さまざまな意味でカラーを活躍できる分野はたくさんあります。

生徒さんは、どのような方が多いですか?

受講生の方は本当に幅の広いです。現役の美容師さんやメイクアップアーティスト、ジュエリー作りの先生などもいらっしゃれば、主婦の方もいらっしゃいます。スキルアップに勉強される方もいれば、自分の趣味などでも充分満足されるかたもいらっしゃいます。女性の方が多く、女性に人気の仕事であると思います。年齢も、10代、20代の若い方からお子さんが成人された方でなにか習いたいと思われていた方もいらっしゃいますので、色彩はいつから勉強しても遅くないんだなと、常に感じております。

講座の雰囲気や特徴を教えてください。

講座は世間話などもあり、和気藹々としています。教えることに関しては、丁寧に教えていくのはもちろんですが、色彩の世界は幅広 く、覚えなければならないこともたくさんありますから、結局は受講生の方のヤル気次第となってしまいます。日々の授業で、カラーはすごく楽しいと思ってもらえるように授業を進めています。言葉だけで伝えることには限界がありますので、いろんなものを作ったりして、視覚で覚えるような授業内容になっています。

先生がカラーの世界に入ったきっかけはなんですか?

私が、カラーを知りたいと思ったのは19歳のときでした。以前から髪の色を明るくしすぎたり、アイメイクをすればするほど老けた印象になってしまうことを感じており不思議に思っていました。友達同士で買い物に行き、同じデザインで色違いのワンピースを買おうという話になり、試着したときです。友達が着ると似合っていたものが、私が着たらどうしても似合わない感じがしたのです。そのときに色になにか不思議があるのではないかと思いました。それがきっかけとなり、カラーに興味が沸き、のちに勉強していくことになるのです。

勉強中、楽しかったこと、つらかったことは?

色彩の勉強は、ただ単に色を学ぶだけではなく、目や脳の仕組み、髪や皮膚の構造など、広範囲になりますので、覚えることがたくさんあり、とても大変でした、色彩検定1級の勉強をしていたときは、朝から夕方まで図書館こもって本を読んだり、色彩以外のことも勉強しました。カラーコーディネーター検定1級のときは試験直前の2ヶ月ほどは家にこもってひたすら勉強をしていました。どちらかというと、一つのことに集中しだすとことんやるタイプなので、勉強は大変でしたが、分からないことを理解できるのが楽しくて続けることが出来ました。カラーの世界は本当に広く、これからもいろんなことを学んで行きたいと思っています。

どうして先生になったのですか?

私のカラーの恩師は、外見も内面も本当に素敵で尊敬できる方ばかりです。そんな先生にカラーの魅力を教えられた私は、カラーを初めて学ぼうと思ったときの「自分に似合う色を知りたい」という単純な思いからだんだん私も先生みたいになりたいという気持ちになり、自然にカラーの講師という仕事に惹かれていきました。日々、カラーと触れ合う中で、美しいものやきれいなものを見つけられる毎日の生活がとっても楽しいです。

カラーを仕事にしている今、どんなことにやりがいを感じますか?

カラーを学ばれる方は、おしゃれが好きだったり、きれいなものを見ることが好きだったりする方が多いですが、講座が進んでいくにつれて、皆さんさらに、ますますきれいになっていきます。ほとんどの受講生さんは、今まで色を考えずに物を買っていたけど、今は、買う前に色を考えて買えるようになりましたと、言われます。色は商品の購買動機の第1位を占めると言われていますので、色を学ぶことで広がる世界はたくさんあります。いろんな方に楽しい!と言ってもらえることに一番やりがいを感じます。

先生のこれからの目標は?

カラーアナリストという分野はこれからますます必要となってくると思います。今は、癒しや健康ブームなどもあり、消費者の方は「自分を自分らしく見せることが出来るか」ということを求めていますので、個人のニーズに合うものをいかにご提案できるかが必要な技術になってきます。カラーアナリストは、その中のカラーの専門として、ファッションのみに留まらず、様々な分野で自分の経験や知識を発揮していきたいと思います。

これからカラーを学ぼうとしている人、興味を持っている人にメッセージを。

色彩は世の中に満ち溢れていますが、深く考えたことがない方もいらっしゃると思います。しかし色のない無色の世界では、私達は物をきれいだと思って感動したり、悲しい気持ちになったりなどの感情が大幅に減少すると思います。色彩は常に何らかの影響を私達に与え、感情豊かにしてくれています。「色彩」はデザイン学校などではない限り、学校では教えてもらいませんので、色を学ぶのに遅すぎるということは全くありません。色をうまく使いこなせるようになれば、今より視野が広がり、確実に普段の生活に良い影響を与えてくれます。勉強しただけ自分のものになっていく楽しみを是非、体験してください。

インタビューを終えて

カラーの先生って、おしゃれで、キレイで、明るくて、なんだか華やかなイメージの方が多い気がする、と思っているのは私(スタッフY)だけではないはず。武藤先生もそんなイメージを裏切らない、とっても素敵な先生です。
カラーを学んだら、武藤先生みたいなステキな女性になれるのかしら?!なんて思っちゃいます。
自分磨きの第一歩、毎日の生活を彩るヒントを得るためにカラーを学んでみたくなりました。

■Creative Scentsations■
とってもいい香りに癒されるハンドクリームです。
勉強しなきゃいけないときには集中力が高まるように落ち着く香り。寝る前などには疲れがとれるようにリラックスできる香り、などと使い分けています。
ちなみに私のおススメは集中力を高めたいときには「ペア&ダンデライオン」、寝る前には「ワイルドフラワー&カモミール」です。種類もたくさんあるので、ついつい集めたくなるシリーズです。

■天使のララ■
飲むコラーゲンです。テレビで紹介されたのを見てお試しで注文したところ、乾燥肌にとっても効果アリだったのでその後も飲み続けています。飲み方はコーヒーや野菜ジュースなどに混ぜるだけ。味も変わらないし1回ごとに小分けされているので持ち運びにも便利です。袋から搾り出して残ったコラーゲンは爪や手につけています。毎年、春先になっていた肌荒れや、今の季節の乾燥などをしっとり補ってくれるので手放せません。

■ふわふわ小物■
手触りの良い物に弱い私は、ふわふわな小物を見つけるとちょっと気になってしまいます。手前はトイプードルのボールペン、奥は、ねこバスのペンケースです。トイプードルのボールペンは本当に気持ちよくて、持ちやすくて友達からも好評です。私の物を買うときの基準は第1位に「色」なので、もちろんカラーは私のパーソナルカラーの「オータム」で統一です。見た目や香り、触感など常に五感を大切にしています。